俺は記憶力がある。
特に美味しい店は覚えている。
大阪の『おでんの店』は、ゲシュタルト療法学会の大会の時に
飲みに行ったお店である。

残念ながらその時は混んでいて入ることが出来なかった。
右側の路地の店に入ったことまで記憶している。

その時のリベンジで和ちゃんが
席取りに並んでくれた。
仙台の定行さん、俺と神戸の祥ちゃんが加わった。
久しぶりに話に花が咲いた。

もちろん美味しいおでんのおかげである。
この顔を見てくれ。
恍惚としている。

しかも鯨のおでんもある。
福岡に居た時、俺は中学生だった。
毎日、鯨が食卓に出た。
肉は高級で、ポークソテーは誕生日、
牛ステーキなどという言葉は存在していなかったのだ。

四人はほろ酔い気分で店を出た。
日本のGestaltの将来についても話し合えた。
それもこれも『おでんの店』のおかげである。

この店の『場所を教えてください』って?
もちろん、ひ・み・つ。