新刊「本当の自分に〈気づく〉心理学: 超個人的アイデンティティ」にいただいたレビューを紹介します。

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スピリチュアルと捉えるかどうかはわかりませんが、私には忘れられない体験があります。
重要な大会のとき、亡くなった祖父が観客席の中にいる姿がはっきりと見えたことがあります。祖父は生前とてもお洒落な人で、人混みの中でもすぐにわかるような装いでした。その時も、ただ静かにこちらを見ているだけでしたが、私は「祖父が応援に来てくれている」と確信しました。
その出会いは一瞬でした。しかし、その体験が何であったのかを誰かに証明することはできませんし、他者がどう解釈するかも自由です。それでも私にとっては紛れもない事実として存在しています。
同じように、私は幼い頃から「侍が私を見守っている」という感覚を持っています。これも誰かに説明したり理解を求めたりするものではありません。ただ、私の中には確かにその感覚があります。
今回の講座やモモちゃんの本を読みながら感じたのは、霊性とは特別な能力や不思議な体験そのものではなく、そのような感覚をどのように大切にするのか、どのように受け取り、どのように自分の人生の中に位置づけていくのかということなのではないか、ということです。
また、「気づく」ということの手前には、身体で知覚し、感じ取るためのセンサーのようなものがあるように思います。そのセンサーを通して、私たちは世界や他者、自分自身に触れています。
よく、その感覚は子どもの頃には豊かで、大人になるにつれて薄れていくと言われます。しかし私は、その感覚が失われるのではなく、ただ忘れられているだけなのではないかと思います。
誰の中にも、そのセンサーは残っている。大切なのは、それを新たに手に入れることではなく、もともと自分の中にあった感覚を思い出していくことなのかもしれません。
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(ヒロさん)


