やっとコロナ感染予防のためのワクチン接種の日が来た。三浦半島で初めての募集があった日に、申込みで電話が通じないだろ、と二、三日経ってから市役所に連絡した。
すでに満席、当日の2時間くらいで締め切ったとのこと。一ヶ月後に再度の募集があり、無事受けられることになった。
当日、体育館の会場は熱気にあふれていた。高齢者枠なので爺さん婆さんが多いと思いきや、65歳から70歳くらいのまだ死にたくない人達がゾロゾロ。
後ろの席の男性は、若い医者に「私は工場で衛生委員をやっていましたから、ワクチンは分かっております」と言っていた。いやいや、相当怖いんやなこの男は。なんか小学生の時に学級委員長にはなれなかったけど、衛生委員をやりまして、私は偉いんですみたいな感じかな。
それで名古屋のホテルに宿泊した時のことを思い出した。
夜中に呼吸が苦しくなり目が覚めた。
コロナ感染対策のために部屋中に次亜塩素酸を吹きかけ過ぎたのだ。
フロントに電話したら中国語なまりの若い娘が「申し訳ございません」と言う。そんなことはどうでも良いから部屋を代えろ、と言ったが「申し訳ございません」。どうも何かクレームがあったらこのように対応するように研修されているらしい。
苛ついて、申し訳なくてもいいから窓が開く部屋に代えてくれと言った。
ドアをノックしてその娘が入ってくると、頭を下げながら「申し訳ございません」と言う。
新しい部屋を他のフロアーに準備したので荷物を持って移動。
エレベーターに乗ると「申し訳ございません」とまたキチンと頭を下げてお辞儀をした。
廊下を歩いていて、「薬の臭いがないな」と呟いたら「申し訳ございません」とまた言われた。どうも日本語があまり分からないところがあっても「申し訳ございません」と日本式のクレーム対応をすれば、客はそれ以上の文句を言わないことを経験知で覚えたらしい。
コロナで変な人に出会うチャンスも増えた。散歩していたら年配の男性が道を渡る時に、右手を差し出して「右、前方良し、左、前方良し」と指差し点呼をしていたが、いやいや畑の真中でやるの?
みなさんも暑い夏なので気を付けてね。