上海とサンフランシスコにまとめて行ってきた。
上海は池見陽さんのフォーカシング大会があり、彼がコラボを企画してくれた。
上海空港に着くとPM2.5のお迎えを心配していたが、
思ったより空はひどくなかった。
内心気がかりだったことがもう一つある。中国の人たちである。
何しろ日本での爆買いやホテルの集団行動しか知らないのであまり好感を抱いていないからである。
ところが実際に接した中国人は穏やかな人が多く、学生はとても親切であった。

上海に滞在している日本人の人から中国社会の実情を聞いた。
中国は共産党、都会戸籍、農村戸籍の3つの階層からなっていて、
共産党員になるには親子三代までさかのぼり党員であるか調べられる。
次に裕福なのは都会籍の人たち。農村籍の人たちは出稼ぎの人たちであり貧しい賃金で働いている。
つまるところ蓁の始皇帝の時代から王朝時代が続いていて、
現代は共産党王朝の時代なのだ。
そう考えるととても現代の中国の動きが理解できる気がする。

さてサンフランシスコでは、ロシアから移住して来た人とユダヤの人がほとんどであった。
ワークの内容はロシア時代の親の生活苦やアウシュビッツで生き残った祖父母の関係であった。
私の家族の中でおじいちゃん一人がアウシュビッツで生き残った。
家族のみんなをエンプティー・チェアーに座らせ対話をしたい。
父親がロシアで財を成したがすべてを失ってアメリカに移住した過程をワークしたい。
と世界の歴史がみんなの中で息吹いていた。
やはり毎年海外でワークショップを続けて行きたいと思う。