車を運転しているとムカつくことがある。
前をのろのろと走るやつ。
突然、割り込んでくるやつ。
ブレーキをやたらとかける女。
まだこれは許してやろう。

俺を最もイラつかせるのは、
右折か左折の時に、いつまでも決断出来ない輩だ。
後ろに何台も車が止まっているのに、
いつまでも見切り発車ができない。
思わず、『このアマめ』と叫んだら、
助手席にいたポーラ(ゲシュタルトの先生)が、
Personと言い返した。

俺は三浦半島に住んでいる。
ジモピー専用の裏道が幾つかある。
狭いので出会うと一方が、
譲らないと通れないのだ。
この時には暗黙のルールがある。

出会った場所で、車の前方か後方を
他人の庭先に突っ込むのだ。
この時にどちらの車が突っ込みやすいか、と
一瞬の判断がいる。
もちろんどちらの車がやり易いかで決めるのだ。

ところが、このルールを無視したおばさんがいた。
俺が待っていると、ドアを開けて
『私は嫌よ。さっき譲ってあげたから!』と叫んだのだ。
はい、はい、そうですか。と諦めた。
彼女の家では、きっとこのおばさんがルールなのだろう。
ところがこの裏道で、また車が二台、止まっている。
もちろん、車が少しバックすれば良いのに、
止まったままなのだ。

しびれを切らして、その車に近づくと慌ててバックしようと
ハンドルを懸命に回しているおばさんがいた。
要するに彼女はバック出来ないのだった。

すれ違いに『それくらい下手だと愛嬌だね』と笑って挨拶した。

ところが、また同じ裏道で
止まったまま動こうとしない車がいた。
自分は何もしなくても
相手が何とかしてくれるのを待っているようだ。
何と、年配のオヤジだぜ

どうも最近はこのように女性化したオヤジも増えている。
しかもペット犬を抱えている。
俺はこんなメス化したオヤジは許さないぞ。

ポーラはPersonと、もしかしたら言うかもしれないが。