久しぶりに、生まれた新潟の村上という町を訪れた。
今回は父親の50周期と母親の7周期をかねていたので姉兄弟と姉の旦那さんの5人である。
この町に流れている三面川は、鮭が産卵で登る南限の川である。
そのために鮭の「はらこ飯」が食べられる。
駅前にある石田屋に入ったが満席であった。
そこでイヨボヤ会館というところに行った。
「はらこ飯」を注文した。
しばらくして出できた「はらこ飯」を食べる・・・・・
突然いつもは静かな姉の旦那が大きな声で
「まずーい」と言った。
それは禁句でしょう。と私は心の中で叫んだ。
美味しい店が満席なので、しかたなくこの店に来たのにさ。
それを機に弟は「ラーメンもまずい」と言った。
それは当たり前だろう。
そんなものを注文したお前が悪い。とみんなが笑った。
この村上の町に来ると「鮭の酒びたし」という燻製を買うために訪れる店がある。
このように天井から1年ほど吊るしておくのである。
この燻製の鮭の身を薄く切って売っている。
これを酒に浸して食べる(酒のツマミ)ところから名前が付いた。
(私はこの店のシャツを土産に購入した。デザインが気に入った)
翌日のお昼は「鮭三昧の膳」でみんな満足しました。
店を出ると目の前に骨董品の店がオープンしていた。
そこには村上の手作り籠があった。
農家の人たちが必要なものを入れて持ち歩くことが出来る。
野生のブドウの蔦で編んだ手持ちの籠である。
それが100年も使っていると黒い光沢が出できて味わい深い籠になる。
そのために今ではその籠が100万円とかになるという。
そもそも野生のブドウの木がもう少ないのである。
そういえば、30年前に母親に連れてこられたころの風景を思い出した。
駅からお墓まで田んぼ道になっていた。
田んぼの中を歩いて丘のお寺まで歩いたのである。
もうそんな風景はなく、駅から住宅が建ち並んでいる。