この2、3日、朝早く目覚めるが、ソファーでコーヒーを飲みながら眠くなる。どうしてだろう。
そういえば、3日前に一日中、外にいた。風も強かったが自宅に戻ると目が潰れてしまった。
暖かい部屋に入った途端に目が痒くなりゴシゴシと擦ってしまったのだ。
その途端に目が痛くなり、痛くても痒みに負けてかいてしまった。
今年は花粉症が早いと、テレビでも報道していた。その通りになったのだ。
それに気づいてアタフタと薬箱を開けて見ると「アレルギー用」とボールペンでメモが書いてあった。思い出すと、多分3年前、いや4年前かな。水なしで舌に乗せるとすっと溶けるタイプ。とりあえず服用してみた。
今年の花粉症は反応が大きい。呼吸も苦しい。「気管支拡張薬」と紙の上にメモがあった。同時に飲んでみた。
翌朝、目の痒みは無くなっていたが、呼吸は相変わらず苦しい。
よく見てみると気管支拡張薬は10年前だった。効くわけないよな。
それをくれた爺さん先生を思い出した。40年前に三浦海岸に移り住んだときに名医だった先生だ。
30年後に訪れたときは年寄りになっていて、熱を測ったついでに血圧も測ってくれたが、目が悪くて患者の私に血圧計を見せて「読めるか」と聞いた。
「先生、僕も老眼で見えません」と答えたことを思い出した。
かつては三浦海岸の唯一、腕利きの医者だった。
娘が、幼稚園のとき腕を振り回して「飛行機だぞ」と言っていたら、腕の肘が外れてしまった。それ以来、外れやすくなり、幼稚園で遊んでいたらまたなったので、幼稚園の先生が小児外科のところに連れて行った。
私が夜に自宅に戻ると、娘がまだ「腕が痛い」と泣いている。すぐにその名医のところに連れて行ったら、娘の腕を触りながら「外れたままだ」と言いながらグリッと捻ると娘は泣き止んだ。スゲー三浦海岸一番の名医だ、と感嘆した。
その先生が、目の前で「血圧の数値が見えない、見えるか」と患者の俺に聞いた。聞かれた私も同じくらいの歳になって、ボヤけて見えない。
光陰矢の如し。