私は人生の後半に入った。
若いころに出来なかったこと、
封印していたこと、
それをやり残さないようにしたいと思うようになった。
18歳で秋田から東京の大学に入学した。
その時に
封印したことは
「小説を読まない」である。
高校生の時は受験勉強をせず、
秋田の田舎町で小説を読んでいた。
20代の後半から30代は
カリフォルニアの田舎町に居た。
心理学を学ぶためである。
他の留学生のようには豊かでなかった。
それでも旅は好きだった。
そのような事を想いながら
今後の10年間の人生を考えてみた。
ゲシュタルト療法のワークショップを
海外でやってみようか。
世界のパワースポットで
酒を飲んでみようか。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を
読みながら妄想は膨らむばかりである。