第2203回チーム医療セミナー
百武先生直伝のエンプティチェア・テクニック(ゲシュタルト療法)
~「葛藤する対人関係」や「自己の中の矛盾した考え」を統合する~

エンプティチェア・テクニック」は「空イスの技法」と呼ばれるゲシュタルト療法の代表的なアプローチ法の1つです。
2つのイスを用意し、1つに本人(クライアント)が座り、もう1つに対話したい人物を座らせて、あたかもその人物がいるかのように対話をします。
或いは自分の中に存在するもう1人の自我・異なる考え、腰痛・頭痛などの症状と対話することもあります。

ロールプレイとは違い、相手の立場で理解したり、役割を演じたりするものではありません。
直接に関わりある人になりきって、その関係性で起きていること、関わり方、内面にある様々な感情など自分自身に気づき、それを受け入れていくプロセスを体験するためのものです。

人には葛藤を抱える他者や自己があります。

他者は両親や上司などの人間関係、自己は「~すべきではない」「~したい」などの異なる考えなどです。
そして、それらは分離した部分、対立した状態であると言えます。

しかし、ゲシュタルト療法では、嫌な感情、否定的な気持ち、ネガティブな態度も、全体の一部であると考えます。

つまり、他者や自己との関わりの中で生じたものは、自分自身がつくりだしているものと気づく必要があります。
葛藤を抱える他者や自己との対話で、利害関係や実際の関係のために表現できなかった本当の気持ちや感情、自己の中の矛盾した考えなどを素のままに表現をします。

そのことで、それらを否定するのではなく受け入れて統合する支援を行うことができるのです。

このエンプティチェア・テクニックは、以下のように幅広く活用することができます。
●カウンセリングや心理療法を実践している人なら、どの様な学派でも活用できます。
●医療従事者、学校や人事・労務などの教育に関わる方にも活用できます。
●ご自身の人間関係の見直しや自己の成長のために活用できます。

ただ、アプローチ法としてのガイドラインやマニュアルがあまり存在しません。
そこで今回は、日本におけるゲシュタルト療法の第一人者である百武先生に解説・指導をして頂きます。

このワークショップを受講して頂くことで、エンプティチェア・テクニックを対人関係支援に、そしてご自身にも活用することができます。

【開催日時】
2017年3月18日(土)10:00~17:00
【会場】
品川区総合区民会館 きゅりあん 5F 第4講習室(東京都)
【参加費・参加資格・申込方法】
主催者ホームページにてご確認ください
※2017年1月16日(月)17時まで早期割引があります
【主催者】
チーム医療